マイクロスコープ

マイクロスコープとは

マイクロスコープとは、歯科専用の顕微鏡のことです。マイクロスコープを使用することによって、より明るく、大きく、正確に、口の中を観察することができるため、歯科治療に大きなメリットがあります。

また、当院のマイクロスコープには、ビデオカメラが内蔵されていますので、治療の様子をパソコンに取り込み、それを診療後に再生して説明することができます。自分の口の中の状態や治療内容が一目瞭然となりますので、わかりやすいと患者様にも大変好評です。当院ではドイツ、カールツァイス社製のマイクロスコープを使用しております。

マイクロスコープ治療のメリット

拡大して治療出来るので歯の削りすぎ、削り残しが激減します。クリーニングで使用する際も汚れの取り残しがなくなります。
また、余分に歯を削ることがないので歯の寿命が延びます。
肉眼で見ることができなかった患部をマイクロスコープで拡大して見ることができるので治療時間の短縮にもつながります。

マイクロスコープ使用時と未使用時の違い

通常の歯科用ライトは、術者の頭の上方からしか照らすことができません。そのため口の奥・歯の奥は暗くなりはっきりと見えないのです。

マイクロスコープの場合は、術者の頭など障害物がなく真上から光を当てることができ、さらにレンズで拡大して見ることが出来るので、明るく鮮明に観察ができ高精度の治療ができるのです。
中でも特に歯の根管(根っこの部分)治療に効果的です。
よく見えるから、悪いところだけに集中して治療できるのです。

よくある質問

歯の状態を拡大し、かつ鮮明に観察することができますので、歯を削る場合、歯に樹脂をつめる場合、詰めた金属を磨く場合、歯周病の手術、歯の咬む面や歯の間に虫歯がないかを調べる時場合などにとても有効です。
マイクロスコープを使用することで治療の正確性が飛躍的にアップするだけでなく、私ども歯科医師が首痛から解放されるなどメリットの方が大きいのです。

根管治療(歯の根っこの治療)、歯を削る虫歯治療、補綴治療(被せ物の治療)、歯周病治療、インプラント治療、矯正治療、外科治療など、ほとんどすべての歯科治療において肉眼で行う従来の歯科治療よりもマイクロスコープ治療のほうが精度が高く安全な治療が可能になります。
精度の求められる歯科治療には欠かせない治療方法です。

歯の根管治療とは、細菌に汚染されてしまった歯の根っこを綺麗にし、再び細菌が入り込まないように根管を詰める治療です。
言葉にすると簡単な治療のように思えますが、根管は非常に細く(直径約0.02mm)複雑に分岐している場合もあるため、非常に緻密で難しく経験が必要となる治療です。
一般的に大きな病巣のある根管治療の再治療の成功率は60%だともいわれています。残りの40%は抜歯が必要になるケースがほとんどです。
マイクロスコープを使用した場合、肉眼で見えない根の細部まで確認しながら処置ができるため、正確な治療が可能になるとともに成功率も格段にアップし、更には再発率も低下します。

現在のところ、顕微鏡を使用した治療に対する保険適用は殆どありません。 そのためマイクロスコープ治療を行うちは、自費診療あつかいになっています。


当院では、口腔内の様子はマイクロスコープを通して一時的にパソコンに動画として記録しております。治療終了時は映像を見ながら治療のご説明を行っています。 それらの動画は検査後の説明にも大いに活用しています。
お口の中の磨き残しや歯石の沈着状況を実際に見ていただく効果はとても大きく、セルフケアの方法を改善したり、定期的クリーニングを受けていただいたりと、意識がずいぶんと変わってこられるのが実感できます。
また母子分離で治療を行う様なお子様の治療も、術後動画で親御さんに説明できるので安心して受診していただいております。

根管治療(歯の根っこの治療)、歯を削る虫歯治療、補綴治療(被せ物の治療)、歯周病治療、インプラント治療、矯正治療、外科治療など、ほとんどすべての歯科治療において肉眼で行う従来の歯科治療に適応になります。
最近では歯の表面に入ったヒビから感染し虫歯になる事もあるということがわかってきました。 マイクロスコープを活用した精密齲蝕(うしょく)治療では歯のヒビからの感染も虫歯と一緒に除去し対応することができます。

肉眼で見た場合に識別できるのは、約0.2mmが限界とされています。しかし、歯科治療の際にはそれよりも微小な対象の観察が必要となります。
「診断」と「治療」を正確に行うため、視野を拡大しなければならないのです。
当院では歯科用マイクロスコープを用いることで、狭く小さな患部でも精密な治療を可能としています。